巻頭言
H5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスの空気感染研究における両義性
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- 掲載誌
- インフルエンザ Vol.14 No.2 7-8, 2013
- 著者名
- 河岡 義裕
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 呼吸器 / 感染症
- 診療科目
- 一般内科 / 呼吸器内科 / 耳鼻咽喉科 / 老年科 / 小児科
- 媒体
- インフルエンザ
2011年暮れから2012年にかけて, オランダのRon Fouchier教授とわれわれの行ったH5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスのフェレットにおける空気感染の研究が, dual use research(研究の両義性)の観点から議論された. この問題の発端は, 両グループの研究論文を全文公表するか否かについて米国National Science Advisory Board for Biosecurity(NSABB)が審議し, 論文中の情報の一部が悪用される可能性があるとして, 部分公表にすべしと結論したことによる. 両研究は, H5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスはパンデミックを起こしうるか, ということを明らかにするために行われた. このウイルスは1997年に香港で流行し, 初めて高病原性鳥インフルエンザウイルスがヒトに致死的な感染を起こしたことで注目された. H5N1ウイルスは, 2003年以降, 東アジアに広がり, 2005年には中国青海湖の野鳥の間で致死的な大流行を引き起こし, さらには, ヨーロッパそしてアフリカにまで伝播した.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
