【特集 腸内フローラが見せる新たな世界と疾患メカニズム】
腸管細菌と免疫系:新たな世界
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- 掲載誌
- 血管医学 Vol.16 No.3 9-16, 2015
- 著者名
- 長谷耕二
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 消化器 / アレルギー・免疫 / 感染症
- 診療科目
- アレルギー科 / 消化器内科 / 小児科
- 媒体
- 血管医学
「Summary」哺乳類の胎児は無菌状態で維持されているが,出生後ただちに膨大な数の微生物に曝露され,その一部は常在菌として腸管に定着する.腸内細菌の定着は,腸管関連リンパ組織を成熟させ,IgA産生を促し,Th17細胞の分化を誘導するなど宿主免疫システムの成熟に必須である.一方で,腸内細菌に対する過剰な免疫応答を調節するために,大腸において制御性T細胞(Treg)が誘導される.腸内細菌が食物繊維を分解して産生する代謝物は免疫系の調節に重要な役割を果たしている.本稿では,腸内細菌およびその代謝物による免疫制御機構について概説する.
「はじめに」ヒトの消化管には100兆個以上もの腸内常在菌が生息している.これら各々の細菌群は,互いに影響し合い一定のバランスを保ちながら,腸内細菌叢を形成している.これまで,腸内細菌の存在しない無菌動物や,抗生物質投与により腸内細菌叢を撹乱した動物を用いた研究から,腸内細菌が宿主免疫系の成熟やバリア機能の維持に大きく影響していることが判明している1).
「Key words」腸内細菌,Th17細胞,制御性T細胞(Treg),酪酸
「はじめに」ヒトの消化管には100兆個以上もの腸内常在菌が生息している.これら各々の細菌群は,互いに影響し合い一定のバランスを保ちながら,腸内細菌叢を形成している.これまで,腸内細菌の存在しない無菌動物や,抗生物質投与により腸内細菌叢を撹乱した動物を用いた研究から,腸内細菌が宿主免疫系の成熟やバリア機能の維持に大きく影響していることが判明している1).
「Key words」腸内細菌,Th17細胞,制御性T細胞(Treg),酪酸
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
