【特集 癌の抗血管新生療法】
癌の抗血管新生療法の課題と展望―基礎編
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- 掲載誌
- 血管医学 Vol.13 No.1 59-65, 2012
- 著者名
- 高倉伸幸
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 呼吸器 / 消化器 / 泌尿器 / 癌
- 診療科目
- 一般外科 / 呼吸器内科 / 消化器内科 / 泌尿器科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
- 媒体
- 血管医学
「Summary」「腫瘍は既存の血管を利用して増大する」という100年来の通説を否定したのがFolkmanであり, 1971年, 彼は腫瘍から分泌される血管新生因子が腫瘍内に新しい血管を誘導するという概念を提唱した1). その後, 既存の血管から新しい血管が形成される血管新生の分子メカニズムが徐々に明らかになり, これらの制御が腫瘍増大の抑制につながることが判明してきた. しかし, マウスなど動物実験モデルでは血管新生抑制薬単独で抗腫瘍効果が顕著でも, 臨床的には血管新生抑制薬単独での抗腫瘍効果は現時点では少ないとされている. その原因のひとつは, 正常血管への障害を回避する必要があり, 十分な治療薬の投与ができない点である. しかし, 現行の治療法も抗癌剤との併用により, 腫瘍縮小効果や生存率に改善がみられることが判明してきた. そして, その効果の根底のひとつに血管正常化/成熟化が関与すると考えられてきている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
