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生活習慣病と癌の基盤病態としての慢性炎症

慢性炎症における脂質シャペロンとリポカイン

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掲載誌
血管医学 Vol.12 No.1 51-58, 2011
著者名
古橋 眞人
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
循環器 / 代謝・内分泌 / 糖尿病 / 血液
診療科目
一般内科 / 循環器内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
血管医学

Summary 脂質シャペロンである脂肪酸結合タンパク(fatty acidbinding protein;FABP)のうち,aP2(FABP4/AFABP)はメタボリックシンドロームの病因と深く関連することが報告されている.aP2の欠損が肥満マウスにおいてインスリン抵抗性を改善し,動脈硬化モデルではプラーク形成を予防することが認められ,薬物治療のターゲットになる可能性が示唆されている.実際,われわれはマウスにおいて,aP2特異的阻害薬が糖尿病および動脈硬化の治療薬になり得ることを示した.また,FABPノックアウトマウスを用いた各種臓器における脂質メタボローム解析から,脂肪組織でのみ特徴的な脂質コンポーネントの変化が認められ,脂肪細胞からde novoで生成・分泌される不飽和脂肪酸のパルミトレイン酸(C16:1n-7)が,「リポカイン」として肝臓や骨格筋でのインスリン感受性を増大させることが報告されている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

全文記事
血管医学2011年2月号(Vol.12 No.1)

血管特有の疾患にとどまらず,血管を研究するという Vascular Biology の切り口を通じて,全身のあらゆる臓器の病態に関する研究を再構築する Vascular Medicine の確立のために,その一助となる雑誌を目指す。

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