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血管のメカノバイオロジー
生体力学刺激によるES細胞の血管細胞への分化誘導
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- 掲載誌
- 血管医学 Vol.11 No.4 47-54, 2010
- 著者名
- 山本 希美子
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 循環器 / 再生医療
- 診療科目
- 循環器内科 / 心臓血管外科
- 媒体
- 血管医学
『Summary』 血管のはたらきはホルモン, サイトカイン, 神経間伝達物質などのケミカルメディエーターだけでなく, 血流や血圧に起因するメカニカルストレス(生体力学刺激, またはbiomechanical forceともいう)によって調節を受けている. その調節は血管を構成する内皮細胞や平滑筋細胞が血流に基づく剪断応力(shear stress)や, 血圧に基づく伸展張力(cyclic strain)を感知して細胞応答を起こすことで成立している. 最近, 成熟した血管細胞だけでなく, 未分化な内皮前駆細胞(EPC)や胚性幹細胞(ES細胞)もメカニカルストレスに反応することが明らかになってきた. 剪断応力や伸展張力がEPCやES細胞に作用すると増殖能, 血管細胞への分化能, マトリジェルにおける管腔形成能が刺激を受けるのである. このことはメカニカルストレスが生体や胚における血管形成に鍵因子としてはたらく可能性を示している. メカニカルストレスを未分化な細胞の分化誘導技術として再生医療に応用する試みも進行中である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
