全文記事
血管のメカノバイオロジー
剪断応力勾配が内皮細胞の形態応答に果たす意義
購入する
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- 血管医学 Vol.11 No.4 25-31, 2010
- 著者名
- 佐藤正明
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 循環器 / 脳血管障害
- 診療科目
- 循環器内科 / 神経内科
- 媒体
- 血管医学
『Summary』 血管内皮細胞は剪断応力(shear stress)に対して形態的, 機能的に応答する. 生体内では, 空間的剪断応力勾配が高くなっている部位もあり, この点に注目して新しいフローチャンバーを製作した. 剪断応力勾配を与えた場合には細胞の配向性が観察されず, ランダムな分布を示した. 細胞間接着部位に引張りの力が作用していることから, その機構としてPECAM-1などの接着分子がメカノセンサーとして機能している可能性が示唆された. また, 10Paの大きな剪断応力を作用させると, 細胞は一時的に流れに直交し, その後流れ方向に配向する. 剪断応力が低い値の場合には, このような現象はみられず, 臨界となる剪断応力は約6Paであることが示された. 『はじめに』 血管壁の内腔面に単層で存在する内皮細胞は, 血流による剪断応力(shear stress)に絶えず曝されており, 物質透過制御や血管径調節などさまざまな機能を有していることから, 血管の生理や病理に重要な役割をもっている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
