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血管のメカノバイオロジー
構造生物学が解き明かす機械受容チャネルの作動様式
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- 掲載誌
- 血管医学 Vol.11 No.4 11-18, 2010
- 著者名
- 吉村建二郎 / 澤田康之 / 曽我部正博
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 循環器 / 脳血管障害
- 診療科目
- 循環器内科 / 神経内科
- 媒体
- 血管医学
『Summary』 機械受容とは, 触覚や聴覚などの感覚, あるいは細胞の膨張や変形の検出において, おもに細胞膜に生じる張力変化を受容する機能であり, その分子実体として確立しているのが機械受容チャネルである. 原核細胞のMscLとMscSは, これまでに唯一タンパク質の結晶構造が解明された機械受容チャネルであり, 作動機構の詳細な研究が進んでいる. これらは膜貫通ドメインの一部で細胞膜の張力を直接感知して活性化する. 一方, 高等生物の心筋K+チャネルSAKCaでは細胞質内ドメインの一部が細胞膜と相互作用することで膜張力を感知する. また, 接着斑中に発現する血管内皮のCa2+透過性機械受容チャネルは, 接着斑に連結するストレス線維の張力で活性化されるとともに, 基質の硬さを能動的に検出する機能にもかかわっている. 『はじめに』 機械受容はさまざまな姿でヒトの生理機能に関与している. 物体への接触は皮膚の触覚や痛覚として認識され, 気体の振動は, 音として内耳でとらえられ, ときには皮膚の振動感覚を引き起こす.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
