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喘息/COPDの基礎研究最前線
気管支喘息におけるHMGB1の病態生理学的関与
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- 掲載誌
- International Review of Asthma & COPD Vol.13 No.4 23-28, 2011
- 著者名
- 金澤博
- 記事体裁
- 連載 / 全文記事
- 疾患領域
- 呼吸器 / アレルギー・免疫
- 診療科目
- 呼吸器内科 / アレルギー科
- 媒体
- International Review of Asthma & COPD
HMGB1は,急性および慢性炎症性疾患におけるkey mediatorとして注目されている.本稿では,主要な気道の慢性炎症性疾患である気管支喘息におけるHMGB1の病態生理学的関与の可能性を詳述した.気道内HMGB1は,健常者と比較して喘息患者では有意に高値であるのみならず,喘息の重症度に応じて増加することが認められた.一方,HMGB1の内因性デコイ受容体であるesRAGEも喘息患者において有意に高値を示した.しかしながら,喘息の重症度に応じたesRAGEの増加は確認されず,重症喘息患者の気道内でのHMGB1とesRAGEの不均衡が明らかにされた.また,喘息患者の気道に集積した好中球比率と気道内HMGB1には有意な相関関係が認められた.さらに,HMGB1は気道内でのIL-8の発現量を規定する因子であることも示され,HMGB1を介する好中球性気道炎症の誘導メカニズムが明らかにされた.今後,慢性気道炎症に対する治療標的としてのHMGB1は,臨床応用が期待される有望な治療戦略の1つであると思われる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
