誌上ディベート
B型肝炎からの肝発癌の指標としてのHBs抗原量 HBs抗原量の低下による肝発癌の防止対策は有効である
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- 掲載誌
- Frontiers in Gastroenterology Vol.20 No.1 29-34, 2015
- 著者名
- 黒崎 雅之
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 消化器 / 癌 / 感染症
- 診療科目
- 消化器内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
- 媒体
- Frontiers in Gastroenterology
「はじめに」B型肝炎に対する抗ウイルス治療の目標は,ウイルス増殖を完全に抑えることで肝炎を制御し,肝線維化の進行を止め,肝不全への進行を阻止し,発癌を抑止し,最終的には患者のQOLを向上し生存期間を延長することにある。この長期的な目標を達成するためのsurrogate markerとして古くはALTの正常化,HBe抗原のセロコンバージョンが用いられてきたが,抗ウイルス効果の強い核酸アナログの登場により,持続的なHBV DNAの陰性化が現実的な指標になった。しかし,HBV DNA陰性化例からも依然として発癌がみられることも明らかとなり,国内外のB型肝炎治療ガイドラインは究極の理想的な目標をHBs抗原の陰性化と定義した。本稿では,HBs抗原量の低下あるいは陰性化が,抗ウイルス治療による発癌リスク低下の指標になるという立場から,そのエビデンスを論じる。
本企画「誌上ディベート」は問題点をよりクローズアップすることを目的としており,このテーマに対して,あえて一方の見地に立った場合の議論であって,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
