脳卒中の治療技術
脳梗塞急性期の抗血小板療法
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- 掲載誌
- 脳と循環 Vol.19 No.1 61-67, 2014
- 著者名
- 山上 宏
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 脳血管障害
- 診療科目
- 脳神経外科 / 神経内科 / 手術・救急
- 媒体
- 脳と循環
「はじめに」脳梗塞急性期の抗血小板療法として, アスピリンは最もエビデンスレベルが高く, 各国のガイドラインにおいて強く推奨されている. しかしながら, 脳梗塞は発症早期の神経症状増悪や再発を来たすことが少なくなく, アスピリン単剤によるこれらの抑制効果はそれほど大きいものではないため, より強力な抗血栓療法が必要と考えられてきた. 一方で, 非心原性脳梗塞例やアテローム血栓症の高危険群に対する長期間のアスピリンとクロピドグレルの抗血小板薬2剤併用療法(dual antiplatelet therapy: DAPT)は, 脳梗塞再発や心血管疾患発症を抑制せず, 出血のリスクが有意に増大することが明らかとなり, 脳梗塞再発予防における長期のDAPTは推奨されていない. 近年, 一過性脳虚血発作(transient ischemic attack: TIA)や軽症脳梗塞例で発症早期の再発率が高いことが多くの疫学研究で示されており, 特にこのような症例での脳梗塞再発は長期的な機能予後に与える影響が強いため, 早期に適切な治療を開始する重要性が指摘されている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
