【特集 脳卒中と慢性腎臓病(CKD)】
患者データベースからみたCKDと脳卒中
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- 脳と循環 Vol.17 No.3 33-36, 2012
- 著者名
- 豊田 一則
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 腎臓 / 脳血管障害
- 診療科目
- 一般内科 / 循環器内科 / 脳神経外科 / 腎臓内科 / 泌尿器科 / 神経内科 / 老年科
- 媒体
- 脳と循環
「SUMMARY」脳卒中と腎臓病は動脈硬化を共通の基盤としているが, 腎臓病に特有の非古典的危険因子も脳卒中の誘因となる. 慢性腎臓病は脳卒中発症の独立した危険因子であるのみでなく, 脳卒中発症後の死亡や転帰不良, 静注血栓溶解療法後の頭蓋内出血や転帰不良にも, 独立して有意に関連する. ここではFukuoka Stroke RegistryやSAMURAI rt-PA Registryなどの国内多施設共同登録研究の成果を中心に, 脳卒中を発症した患者における慢性腎臓病の臨床的意義を解説する. 「はじめに」脳血管障害と腎臓病は動脈硬化を共通の基盤とする循環器病であり, 両者はしばしば合併する. また腎臓病に特有の非古典的危険因子として, 高ホモシステイン血症, 炎症, 一酸化窒素の産生, 酸化ストレス, 凝固能亢進, 腎性貧血などがあげられ, 脳卒中発症に寄与し得る1)2). 慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)が心臓血管病のみでなく脳卒中発症の独立した危険因子であることが, 海外のみならず国内の疫学研究でも明らかになり3)-5), この比較的新たな疾患概念への脳卒中医家, 神経内科医の関心も高まっている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
