「はじめに」尿蛋白量を指標として降圧治療を行うことは,糸球体内圧の制御による腎保護を考える理論からも,臨床的に腎炎,腎硬化症,糖尿病性腎症などの腎疾患治療に関するエビデンスをみても正しいことであり,日常臨床における尿蛋白量(尿アルブミン量)測定が必須の検査であると確信している.尿アルブミン量を指標として治療を行うことの重要性を,①尿アルブミン量と心血管疾患発症率との関連,②尿アルブミン量と末期腎不全発症率の関連,③尿アルブミン量減少率と心血管疾患および腎疾患の予後改善効果,④尿アルブミン量の減少率を指標とした介入が腎アウトカムを50%抑制できたことを示すランダム化比較試験,⑤降圧治療の薬剤選択における尿アルブミン量測定の5つに分け,その必要性について解説する.

・蛋白尿を指標とした治療は臨床的意義がある/今井圓裕
CKDの降圧療法を進めるに当たってガイドラインが提唱する蛋白尿レベルは実用的ではない/木村玄次郎