バイオマーカーをめぐるQ&A
Question EpCAM は肝細胞癌治療の標的分子となりうるか?
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- 掲載誌
- Surgery Frontier Vol.22 No.3 88-90, 2015
- 著者名
- 藍原有弘 / 田中真二 / 小川康介 / 村形綾乃 / 有井滋樹 / 田邉稔
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 消化器 / 癌
- 診療科目
- 消化器内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
- 媒体
- Surgery Frontier
「Answer」
「EpCAMとは?」肝細胞癌に対して有効性の証明された分子標的阻害薬は,マルチチロシンキナーゼ阻害薬であるソラフェニブのみであり1),分子的基盤を背景とした新規治療開発が喫緊の課題である。EpCAM(上皮細胞接着因子:epithelial cell adhesion molecule,別名:CD326,ESA,EGP-2,TROP-1)は細胞膜表面に存在する分子量40kDaのⅠ型glycoproteinであり,上皮細胞および消化管腫瘍表面に発現する分子である2)。その機能はカルシウム非依存性細胞接着分子であるが,細胞膜表面に存在するTACEにより,細胞外ドメインと細胞内ドメインに切断され,細胞内ドメインがWnt/β-catenin経路と共同し核内へ移行,転写因子として細胞内シグナル伝達,細胞遊走,細胞増殖と分化の制御に重要な遺伝子発現を促し,発癌や癌の進展に重要な役割を果たしている3)4)。
「EpCAMとは?」肝細胞癌に対して有効性の証明された分子標的阻害薬は,マルチチロシンキナーゼ阻害薬であるソラフェニブのみであり1),分子的基盤を背景とした新規治療開発が喫緊の課題である。EpCAM(上皮細胞接着因子:epithelial cell adhesion molecule,別名:CD326,ESA,EGP-2,TROP-1)は細胞膜表面に存在する分子量40kDaのⅠ型glycoproteinであり,上皮細胞および消化管腫瘍表面に発現する分子である2)。その機能はカルシウム非依存性細胞接着分子であるが,細胞膜表面に存在するTACEにより,細胞外ドメインと細胞内ドメインに切断され,細胞内ドメインがWnt/β-catenin経路と共同し核内へ移行,転写因子として細胞内シグナル伝達,細胞遊走,細胞増殖と分化の制御に重要な遺伝子発現を促し,発癌や癌の進展に重要な役割を果たしている3)4)。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
