特集 危惧する感染症─院内感染防止対策─
特集によせて
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.22 No.3 7-8,
2015
著者名
平田 公一
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
消化器
/
血液
/
感染症
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
消化器内科
/
血液内科
/
老年科
媒体
Surgery Frontier
高リスクに置かれた患者の外科治療の機会に,しばしば頭に浮かぶことのひとつとして重症感染症の合併の危険性がある。すでに多くの感染防止策・対応策が示されていることから,それを熟知し,実践体制の整備・シミュレーションなどの訓練が成されていることが重要で,特に院内感染対策のそれは常識である。近年,新しい感染症(?)としてエボラ出血熱に代表される急速な進展とともに高死亡率を示す感染症,鳥獣を介して瞬く間に急速な広がりを示す感染症,などが大きく取り上げられ,医療の現場にどのような影響を及ぼしうるのか,外科医間でも漠然とした不安が増長されている。それらの知識を十分に有さず,経験をもたない医師の多いなかで日本の外科医はどういう姿勢が必要なのだろうか。欧米などの他施設ではどのような経験があるのだろうか,現時点で一医療者としてそれらの知っておくべき知識を把握したいものである。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。