本文へ移動
M-Review

腫瘍をめぐるQ&A

Question 細菌叢が癌微小環境に与える影響と治療反応性について教えてください

購入する

販売サイト「MeReBo」へ


掲載誌
Surgery Frontier Vol.22 No.1 78-80, 2015
著者名
呉鑫 / 山本 浩文 / 畑泰司 / 西村潤一 / 竹政伊知朗 / 水島 恒和 / 土岐 祐一郎 / 森 正樹
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器 / 癌
診療科目
一般外科 / 消化器内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
媒体
Surgery Frontier

「Answer」腸内細菌叢は局所および全身の炎症に影響を与え1)2),哺乳類の免疫系の構築にも大きな役割を果たしている3)のは周知の事実だが,この常在細菌叢のバランスが崩れた場合,つまり細菌種の数が減少したり,少ないはずの細菌種が異常なほど増加したりする場合は,慢性炎症あるいは局所炎症を引き起こし,大腸癌の誘発に至ることがある4)5)。腸内常在細菌叢は局所的な癌発生や癌治療に重要であることが示唆されているが,腸内細菌が無菌環境にあるはずの非腸管系腫瘍に対して,どのような炎症反応を引き起こすのか,癌治療にどういう影響を与えるのかは明らかにされていない。近年のマウスを使ったいくつかの研究6)7)によって,効果的な癌治療を実現するには健全な正常細菌叢の存在が必要であることがわかってきた。たとえば,抗癌剤治療中に抗菌薬を服用して腸内細菌叢を破壊してしまうと,治療効果が得られない可能性が考えられる。少なくとも次に紹介するようにいくつかの抗癌剤は生体内の常在細菌叢を必要としている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Surgery Frontier2015年3月号(Vol.22 No.1)

外科的治療をより安全に行うためには,生体への侵襲をできる限り軽減する必要があり,近年この侵襲に関する研究はますます重要視され,飛躍的な進歩を遂げている。本誌は侵襲学およびその周辺の基礎科学の最新の研究成果を速やかに,ビジュアルな誌面構成で提供し,外科臨床におけるその応用の促進をはかる。

購入する

販売サイト「MeReBo」へ

【特集 骨転移病変に対する最新の基礎的知見と臨床マネージメント】