【特集 生体防御における免疫反応の新知見】
Ⅱ.新展開を生じた生体反応の最新情報 1.Toll-like receptorsの活性制御機構とその破綻
The activation mechanisms and disorders of TLR(s)
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- 掲載誌
- Surgery Frontier Vol.21 No.3 30-35, 2014
- 著者名
- 谷村奈津子
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- アレルギー・免疫 / 膠原病・リウマチ性疾患疫 / 感染症
- 診療科目
- 一般内科 / 呼吸器内科 / 整形外科 / 膠原病科 / 腎臓内科 / 皮膚科 / 老年科 / 小児科
- 媒体
- Surgery Frontier
「Summary」 Toll-like receptors(TLRs)はTLR1~13までのファミリーを形成する病原体認識受容体分子群であり, 主に免疫担当細胞で機能しており, 感染時の宿主応答に重要な役割を果たす. TLRは微生物由来の脂質, 核酸, 蛋白など多岐にわたる免疫刺激性物質をリガンドとして認識する. リガンドによって刺激されたTLRはホモあるいはヘテロで二量体を形成し, 細胞内のMyD88やTRIFといったアダプター分子にシグナルを伝達することが知られている. TLRの活性化は生体応答として炎症につながるTNF-α, IL-6など炎症性サイトカイン産生やI型インターフェロン産生を惹起するほか, 共刺激分子の発現誘導や主要組織適合性抗原への抗原負荷の促進を通じて獲得免疫を導くことも知られている. 一方で, これまで感染症応答の主人公として注目されてきたTLRの新たな側面として, 自己由来のTLRリガンドとその均衡破綻による自己免疫疾患あるいは非感染性の炎症性疾患などが注目されている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
