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第81回癌と多様性 転移のエクソン解析
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- 掲載誌
- Surgery Frontier Vol.21 No.2 66-70, 2014
- 著者名
- 谷内田真一
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 消化器 / 腎臓 / 癌
- 診療科目
- 一般外科 / 泌尿器科 / 消化器外科
- 媒体
- Surgery Frontier
「Summary」癌患者の死因の多くは転移に関連している. これまで発癌に関連する遺伝子異常は解明され, 多くの固形癌で多段階発癌モデルが提唱されてきたが1)2), 転移に関連する遺伝子異常はほとんど解明されていない. 次世代シークエンス技術の革新的な進歩により, 同一患者における原発巣と転移巣の網羅的ゲノム解析が可能になり, その糸口がつかめつつある. いまだ結論を得るだけの十分な検討はなされていないが, 癌は原発巣で遺伝子異常を蓄積しながらゲノムの進化を遂げ, 転移能を獲得したクローンが出現し, 最終的に転移をきたすと考えられる. その転移能を決定づけるドライバー遺伝子は存在するのか3), もしくはストキャスティックな過程における偶発的なサブクローンの出現なのか, 依然として謎のままである. 「はじめに」「転移を制するものは, 癌を制す」といわれて久しい. 今も転移は制御が難しい. 近年の癌研究に対する国の施策のひとつとして, 「難治癌」克服が挙げられているが, この難治癌を克服するためには, 早期診断法の確立と転移のメカニズムの解明が最重要な研究課題である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
