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M-Review

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EMTと膵癌

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掲載誌
Surgery Frontier Vol.19 No.3 65-70, 2012
著者名
及能大輔 / 小島隆 / 山口洋志 / 伊東竜哉 / 高澤啓 / 村田雅樹 / 今村将史 / 木村康利 / 澤田典均 / 平田 公一
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器 / 癌
診療科目
消化器内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
媒体
Surgery Frontier

「Summary」膵癌では, 原発巣において腺腔構造を維持していた癌細胞が低分化な紡錐形細胞となって移動し, 再び高分化な転移巣を形成しているかのような像がしばしば観察される. このような形態変化は, 膵癌の浸潤・転移における上皮間葉移行(epithelial-mesenchymal transition;EMT)の特徴像とされている. 膵癌のEMT誘導因子には, さまざまなサイトカインや増殖因子, 癌周囲微小環境などが挙げられているが, なかでもTGF-βが中心的な役割を担っていると考えられている. EMT誘導因子はSnail, Slug, ZEB1, SIP1, E2A, Twistなどの転写因子を活性化し, あるいはmicroRNAなどを制御した結果, E-cadherinなどの上皮系マーカーを転写レベルで抑制し, N-cadherinなどの間葉系マーカーの発現を転写レベルで促進させ, 癌細胞が細胞間接着を喪失し, 高い運動性や浸潤能を獲得し, 局所浸潤や他臓器転移をもたらすとされている. 膵癌のEMTについての研究は, 癌の浸潤・転移のメカニズムの理解につながり, 膵癌の新規診断・治療法に寄与するものと思われる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Surgery Frontier2012年9月号(Vol.19 No.3)

外科的治療をより安全に行うためには,生体への侵襲をできる限り軽減する必要があり,近年この侵襲に関する研究はますます重要視され,飛躍的な進歩を遂げている。本誌は侵襲学およびその周辺の基礎科学の最新の研究成果を速やかに,ビジュアルな誌面構成で提供し,外科臨床におけるその応用の促進をはかる。

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