【特集 EMTのUP DATE】
EMTと胃癌
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- 掲載誌
- Surgery Frontier Vol.19 No.3 57-64, 2012
- 著者名
- 八代正和 / 松岡順子 / 加藤幸裕 / 冬廣雄彦 / 神藤理 / 松岡翼 / 平川弘聖
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 消化器 / 癌
- 診療科目
- 消化器内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
- 媒体
- Surgery Frontier
「Summary」上皮間葉移行(epithelial-mesenchymal transition;EMT)は発生期に必須の現象であるとともに腫瘍細胞の浸潤転移にも関係している. 胃癌組織の微小環境には, 低酸素状態やH.pylori感染などの炎症状態, あるいは間質細胞の存在があり, これらがEMTの誘因となっている. EMTに関連するシグナル伝達系は多岐にわたるが, 主にはTGFβ/TGFβR/Smad系やHGF/cMet系などのシグナルが知られている. EMTに関連する転写因子にはSnail, Slug, Zeb1, Zeb2, TwistなどがありEカドヘリンを抑制する. これらの因子により上皮性胃癌細胞はEカドヘリン発現が低下してNカドヘリンを発現し(カドヘリンスイッチ), またビメンチン発現など間葉性の性格を示し運動能を亢進する. 臨床的にも, これらEMTに関連する因子の多くが胃癌の転移や予後に関連する. 胃癌治療に有用なEMT阻害剤の開発が期待される.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
