【特集 EMTのUP DATE】
EMTと肺癌
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- 掲載誌
- Surgery Frontier Vol.19 No.3 41-50, 2012
- 著者名
- 佐藤光夫 / 長谷川好規
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 呼吸器 / 癌
- 診療科目
- 一般外科 / 呼吸器内科 / 腫瘍内科 / 放射線科
- 媒体
- Surgery Frontier
「Summary」上皮間葉移行(epithelial mesenchymal transition;EMT)は発生期の器官形成を制御するプログラムであり, 細胞形態および遺伝子発現の劇的な変化をともなう. 実験モデル研究はEMTが運動能, 浸潤能, アポトーシス抵抗性, 幹細胞能などのさまざまな癌の悪性形質獲得にかかわることを示している. また, 臨床検体を用いた研究はEMTと癌患者の予後不良との関係を示している. しかし, EMTが一過性の動的な現象であるため, 生体中の癌化過程におけるEMTの証明は困難である. 生体中のEMTの直接的な証拠の報告はこれまで乳癌, 大腸癌などに限られていたが, 近年, 肺癌でも報告されてきた. 本稿は, 生体内で癌のEMTを直接証明する3つのアプローチを紹介し, それに沿って肺癌におけるEMT研究の最近の知見を概説する. 癌のEMTは内的および外的因子によって制御される. 内的因子としては変異型KRASに代表される癌細胞のもつ体細胞遺伝子変異とエピジェネティック変化がある.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
