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M-Review

【特集 播種治療の展望】

腹腔内大量洗浄(EIPL)による胃癌腹膜播種再発予防

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掲載誌
Surgery Frontier Vol.19 No.2 21-25, 2012
著者名
倉本正文 / 島田信也 / 池嶋聡 / 松尾彰宣 / 久原浩史 / 江藤弘二郎 / 馬場 秀夫
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器 / 癌
診療科目
手術・救急 / 消化器外科
媒体
Surgery Frontier

「Summary」腹膜転移再発は胃癌において最も頻度の高い再発形式であり, 原発巣から遊離した腹腔内浮遊癌細胞が, 腹膜に着床し増殖することによって生じる. 腹膜転移をきたすと, 有効な治療法もなくきわめて予後不良である. われわれは, 腹膜転移が完成する前に浮遊癌細胞を除去し腹膜再発を予防する目的で, 術中腹腔内大量洗浄法(extensive intraoperative peritoneal lavage; EIPL)を提唱している. 腹膜転移がなく腹腔内浮遊癌細胞陽性の胃癌患者(CY+/P-)に対して肉眼的根治術後にEIPLと腹腔内化学療法(intraperitoneal chemotherapy: IPC)を併用したEIPL-IPC法を施行したところ, 5年生存率が43.8%ときわめて良好な結果であった(IPC群: 4.6%, 手術単独群: 0%, p<0.0001). EIPLがもつきわめて強力な希釈・洗浄力はさらにさまざまなケースでの応用が可能で, 今後腹膜再発予防の標準治療として広く実践されることを期待する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Surgery Frontier2012年6月号(Vol.19 No.2)

外科的治療をより安全に行うためには,生体への侵襲をできる限り軽減する必要があり,近年この侵襲に関する研究はますます重要視され,飛躍的な進歩を遂げている。本誌は侵襲学およびその周辺の基礎科学の最新の研究成果を速やかに,ビジュアルな誌面構成で提供し,外科臨床におけるその応用の促進をはかる。

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