子宮内膜症は性成熟期婦人の約10%に発生する慢性,持続炎症性疾患であり,月経血の逆流による正所内膜組織の腹膜への接着・増殖・進展がその病因の1つと考えられている。臨床的には月経困難症,不妊症,あるいは内膜症関連卵巣癌への進展を起こす最もQOLの低下を招く疾患である。本稿では,子宮内膜症と関連する悪性腫瘍に関して今までに解明された発癌機序と今後の展望について概説する。
特集 子宮内膜症・子宮腺筋症の新たな展開
子宮内膜症と各種疾患
(1)子宮内膜症と悪性腫瘍
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.27 No.1 35-40,
2020
著者名
小林 浩
/
河原 直紀
/
山田 有紀
/
新納 恵美子
/
吉元 千陽
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
/
癌
/
その他
診療科目
産婦人科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Key Words
子宮内膜症,悪性腫瘍,1型卵巣癌
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。