【特集 生殖と自然免疫】
子宮内膜の粘膜免疫機構
購入する
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.20 No.1 39-44, 2013
- 著者名
- 荒瀬透 / 丸山 哲夫 / 宮崎薫 / 柴田璃香 / 升田博隆 / 内田浩 / 吉村 泰典
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / アレルギー・免疫
- 診療科目
- 産婦人科
- 媒体
- HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
「Summary」子宮は生命を育み誕生させる神秘的な臓器であり, いまだに多くの謎を秘めている. その本体をなす子宮体部においては内膜が約28日の周期で月経に伴い剥脱し, そして再生・増殖を行う. 粘膜において上皮はバリアとしての免疫機構を担っているが, 月経は他の上皮ではみられない現象で, バリアの破綻により感染のリスクに曝されてしまう. ところが免疫細胞を合理的に誘導する免疫機構や液性免疫など, 自然免疫や獲得免疫を巧みに利用して感染を回避している. 本稿では子宮内膜の粘膜免疫とそのメカニズムについて概説する. 「はじめに」子宮は生命を育む神秘的な臓器であり, 最近では再生医療や移植の分野からも注目されている. 子宮の神秘性に関する思想は古くから存在しており, 古代ギリシア時代にはヒポクラテスが, 子宮は湿気を求めて女性の体内を迷走する性癖のある生き物であると考え, 子宮が迷走することによりヒステリー[現在の「解離性(転換性)障害および身体表現性障害」]という病態が生じるといった「子宮迷走説」を唱え, 病名はギリシア語の子宮(hysteria)から命名されたといわれている1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
