Answer  チエノピリジンはチクロピジン,クロピドグレル,prasugrel(日本未承認)の3剤があり,前2者が本邦で承認されています.クロピドグレルはチクロピジンの副作用を軽減した誘導体で,1996年のアテローム血栓症患者を対象としたCAPLIE試験をはじめ多くのエビデンスを有する薬剤であり,実地臨床ではほとんどクロピドグレルが用いられています.特に,冠動脈狭窄に対するステント留置時の抗血小板療法として,アスピリン+クロピドグレルを用いるのが標準治療となっています.