喫煙と関連する肺疾患のなかでも慢性閉塞性肺疾患(COPD)は重要であり,治療が進歩した現在でも根本的な解決策はなく,世界的に大きな問題である.COPDにおいて酸化ストレス,プロテアーゼ・アンチプロテアーゼ不均衡は重要な病因であるが,近年の研究では様々な側面・ツールからアプローチすることで,COPDに関する理解はさらに進んできた.細気管支領域の詳細な病態解析,気管支拡張薬の拡張作用以外の効果,COPD増悪における細菌と免疫細胞の関わり,上皮微小環境と老化などのトピックスに注目し概説する.
「KEY WORDS」COPD,抗コリン薬,酸化ストレス,再生
「KEY WORDS」COPD,抗コリン薬,酸化ストレス,再生