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M-Review

MEDICAL TOPICS

第58回 ガスシグナルを介した翻訳後修飾によるがん細胞の代謝制御

Carbon monoxide changes the biotransformation of glucose in cancer cells via protein arginine methylation

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掲載誌
THE LUNG perspectives Vol.24 No.2 80-86, 2016
著者名
山本雄広 / 末松誠
記事体裁
抄録
疾患領域
癌
診療科目
その他
媒体
THE LUNG perspectives

「歴史的背景」がん細胞は正常細胞と比較してエネルギー代謝動態において大きな差異がある。すなわち,がん細胞は通常酸素分圧下においてもミトコンドリアでの酸化的リン酸化によるアデノシン三リン酸(ATP)供給に依存せず,代わりにグルコースの取り込みを亢進し,グルコースを乳酸に変換する解糖系を活性化することで嫌気的にATPを生み出す。この現象はOtto Warburgが90年ほど前に報告しており,「ワールブルグ効果」と呼ばれている1)。がん細胞はその急速な細胞増殖を賄うためATP以外にも同時に大量の核酸やアミノ酸,細胞膜脂質成分などの細胞の構成要素が必要となる。
「Key words」一酸化炭素(CO),メチル化,解糖系,ペントースリン酸回路,グルタチオン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

THE LUNG perspectives2016年春号(Vol.24 No.2)

肺は代謝・生理・免疫など機能面においても,疾患の原因・病態・診断・治療など臨床面においても,他に類を見ない多様性を持つ。

本誌は成長・加齢に深く関わる気管支喘息・肺気腫・感染症・呼吸不全・肺癌などの疾患を対象に,分子生物学・生理学・形態学・生化学・免疫学などの広い視野から病因・病態・治療を捉える。最新の知見と,基礎的・古典的知識の双方を踏まえた新鮮で正確な情報を提供。

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