「Summary」肺炎診療は複雑かつ多様化した社会を背景に変革を求められてきている。その理由の1つに耐性菌の増加がある。今までのように抗菌薬が次々と開発される時代が終わりつつあり,いかに耐性菌を生み出さない医療を構築するか,すなわちantimicrobial stewardship programの重要性が増してきている。2つ目の理由として超高齢社会の問題が挙げられる。わが国で多数を占める医療・介護関連肺炎(NHCAP)では,家族の意向,社会背景なども考慮した治療選択が推奨される。肺炎で寿命を迎えることが不思議でない時代となり,健康寿命や予防医療の考え方をわが国全体の問題として発信していく必要がある。
「Key words」antimicrobial stewardship program(ASP),超高齢社会,nursing and healthcare associated pneumonia(NHCAP),予防医療
「Key words」antimicrobial stewardship program(ASP),超高齢社会,nursing and healthcare associated pneumonia(NHCAP),予防医療