【特集 酸素の生体作用―基礎研究から応用医学までの新機軸―】
低酸素状態が筋肉に及ぼす影響
Effects of hypoxia on muscle
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- 掲載誌
- THE LUNG perspectives Vol.22 No.3 54-59, 2014
- 著者名
- 一和多俊男
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 循環器 / 代謝・内分泌 / 呼吸器 / 骨・関節
- 診療科目
- 循環器内科 / 呼吸器内科 / 整形外科 / 糖尿病・代謝・内分泌科
- 媒体
- THE LUNG perspectives
「summary」 低酸素が筋肉に及ぼす影響は, 低酸素の程度と期間, 活動性と人種などによって異なる. 高地非順応者が高地で運動すると, 酸素供給量の低下による有酸素性代謝の制限と, ノルエピネフリンによる解糖系代謝亢進などにより乳酸産生が増加する. 低酸素環境下の骨格筋疲労は, 解糖系代謝能が高い筋線維で構成されている筋肉が高度である. 低酸素により活動筋への酸素供給量が低下すると, 有酸素代謝を維持するために一酸化窒素(NO)などにより活動筋の血管は拡張する. 高度な低酸素血症により活動性が著しく低下するとdeconditioningを生じ, 筋肉量は減少して酸化酵素活性が低下する. 高地トレーニングの主な効果は, 赤血球増加による酸素輸送能が最も重要であり, タイプII線維はタイプIIbがより酸化能が高いタイプIIaへ変化する. K2を登頂した登山家は対照と比較して最大酸素摂取量(VO2max)は同様であったが, 外側広筋の有酸素性代謝能がより高いことが示唆された.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
