【特集 COPDを改めて問う】
卒COPD:COPD病名の限界と新展開
Evolution of the COPD nomenclature: limitation and perspectives on the disease name of COPD
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- 掲載誌
- THE LUNG perspectives Vol.22 No.2 67-71, 2014
- 著者名
- 堀田信之 / 金子猛
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 呼吸器
- 診療科目
- 一般内科 / 呼吸器内科 / 老年科
- 媒体
- THE LUNG perspectives
[Summary] 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の認知度はきわめて低く, 「健康日本21 (第二次)」ではこれを問題視して, COPDの認知度の向上を取り組み目標の1つにしている. COPDという病名に至るまでには長い歴史的変遷があり, 最近まで概念や定義の変更が行われてきた. COPDは肺気腫と慢性気管支炎を総称する病名として理解されることが多いが, COPDは呼吸機能検査による生理学的な病名であり, 肺気腫は肺胞壁の破壊による病理形態学的な病名で, 慢性気管支炎は持続する咳嗽・喀痰を主症状とする症候学的な病名である したがって, 気流閉塞を認めない肺気腫や慢性気管支炎はCOPDとは診断されない. さらに, 慢性気管支炎の咳嗽・喀痰症状は主に中枢気道病変によるものであるが 中枢気道病変はCOPDの本態である気流閉塞に対して大きな影響を与えず, 末梢気道病変が気流閉塞の主因である. このような複雑な背景がCOPDの理解をさらに困難にしている. COPDの病名のわかりにくさ, 覚えにくさは認知度を高めるためのマイナス要因となっている. そこで一般国民に対しては, COPDに代わる新たな病名として, 「肺生活習慣病」あるいは「肺タバコ病」を用いることを提唱したい.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
