【特集 COPDを改めて問う】
治療:酸素療法の効能と課題
The effects and clinical preblems of long-term oxygen therapy for chronic obstructive pulmonary disease
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- 掲載誌
- THE LUNG perspectives Vol.22 No.2 42-47, 2014
- 著者名
- 蝶名林直彦 / 岡藤浩平
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 呼吸器
- 診療科目
- 一般内科 / 呼吸器内科 / リハビリテーション科 / 老年科 / 手術・救急
- 媒体
- THE LUNG perspectives
[Summary] 重症慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する長期酸素療法(LTOT)の効果は, 既に欧米では30年以上前に2つのrandomized controlled trialが行われ, 長期酸素吸入を行ったほうが生存率が向上し, さらに夜間のみならず, より長い時間の吸入のほうが効果が高いという結果が出ているが, そのQOLには有意な変化を認めなかった. 運動時や睡眠時におけるLTOTの効果については, 多くの対象例についてその短期効果と長期効果に関する試験が行われているが, 肺血流動態も含めて総じて短期効果は認めているものの, 長期効果については結果が一定していない. ただ, リハビリテーション中などやや長い期間の労作中も継続して酸素吸入を行うことは, 最近いわれているCOPDのトータルケアと関連し, 今後どのような生活の場面で在宅酸素療法(HOT)を行っていけば最も効率がよいのかなど検討が必要である. 今後の課題としてはHOTの導入基準の問題を取り上げたが, 準呼吸不全での導入は, 効果が疑問視されるのみならず, 現在の医療経済学的見地から十分検討されねばならない. 最後に具体的問題として災害時対応における業者(HOTプロバイダー)の問題を取り上げたが, 患者が実際に不安を感じている以上, その整備には学会を含めた社会からの後押しが必要であろう.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
