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第13回 悪性腫瘍に対する免疫療法の動向(その1)―アジュバントの課題―
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- 掲載誌
- THE LUNG perspectives Vol.21 No.4 65-69, 2013
- 著者名
- 宇高恵子
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- アレルギー・免疫 / 癌
- 診療科目
- 腫瘍内科
- 媒体
- THE LUNG perspectives
「はじめに」腫瘍細胞を殺傷する細胞傷害性T細胞(cytotoxic T lymphocyte;CTL)は, 腫瘍抗原が細胞内でペプチドに分解されたものを主要組織適合遺伝子複合体(major histocompatibility complex;MHC)class I分子*1が結合し, 腫瘍細胞の表面で提示したものを認識する. そこで, 国内外でペプチドを免疫原とする免疫療法の開発が進められている. しかし, 腫瘍抗原は自己の体内に自然に生じるタンパク質であり, 免疫系の攻撃を免れる自己寛容の対象となるため, 外来抗原に対するような攻撃的な免疫応答を誘導することは容易でない. この壁を乗り越えるため, (1)MHC結合性ペプチドを免疫原とすることで抗原提示細胞(antigen presenting cell;APC)上の抗原密度を高める, (2)顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子(granulocyte-macrophage colony-stimulating factor;GM-CSF)などAPCの活性を高めるサイトカインを投与する, (3)CTLの誘導を助けるヘルパーT細胞(helper T cell;Th)が分泌するインターロイキン(interleukin;IL)-2などのサイトカインを投与する, (4)APCを活性化する異物レセプターのリガンド[Toll様受容体(Toll-like receptor;TLR)-7に結合するイミキモド, TLR-9に結合する非メチル化CpGなど]を免疫賦活剤(アジュバント)として加えるなどの工夫がなされてきた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
