【特集 呼吸器疾患の増悪を考える】
基礎医学とのダイアローグ 低酸素によるSialyl-Tn発現と癌転移
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- 掲載誌
- THE LUNG perspectives Vol.21 No.3 78-81, 2013
- 著者名
- 大坪和明 / 高宮里奈 / 谷口直之
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 呼吸器 / 消化器 / 癌
- 診療科目
- 一般外科 / 呼吸器内科 / 消化器内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
- 媒体
- THE LUNG perspectives
「Summary」過度な癌細胞の増殖は癌組織内に低酸素領域を作り出し, それが癌転移に深く関係することは周知の事実である. 臨床検査で用いられている腫瘍マーカーの1つ, シアリルTn(sTn)抗原は癌の増殖に伴う癌組織内部の低酸素環境により発現が誘導されると推測され, その発現が癌転移や予後の不良とよく相関することが知られていたが, その分子機能は長い間不明であった. われわれは腫瘍随伴マクロファージがsTn抗原を特異的に認識・結合するSiglec-15を発現していることを見出し, さらにsTn抗原発現癌細胞との相互作用によりDAP-12/Syk経路を介して活性化し, TGF-βを分泌することを発見した. これらの結果は分泌されたTGF-βにより癌細胞の上皮間葉転移(EMT)が誘導され転移を促進することを強く示唆している. 「はじめに」生物の生命活動は主にタンパク質が担っているが, 高等生物細胞が作り出すタンパク質の半分以上は糖鎖修飾を受けることで, その多彩な機能を発揮する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
