アメリカ医療の現実―ある日本人開業医のたより―
第3回 アメリカの医薬品事情について
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- 掲載誌
- THE LUNG perspectives Vol.20 No.4 79-84, 2012
- 著者名
- 小林秀一
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- その他
- 診療科目
- その他
- 媒体
- THE LUNG perspectives
アメリカの医薬品業界は, 医療保険制度と同様に公的な規制が少なく, 自由市場の原理が強く働いています. 処方薬のテレビ広告が許されており, メールオーダーやインターネット薬局といった新たな販売形態が普及しています. アメリカの医薬品は他の医療サービスと同じように高額ですが, 全国一律の薬価が設定されている日本とは違い, 同じ医薬品であっても加入している保険のタイプにより購入価格が異なります. そこには, アメリカの保険制度の最大の特徴であるマネージドケアの仕組みが働いています. 保険会社は高騰する保険金支払いのコストを抑えるため, 薬価の値引きを巡り製薬会社と激しい駆け引きを繰り広げています. アメリカの医薬品業界の複雑さの背景にこうした事情があるのです. アメリカの医療の現場を紹介する連載の第3回目として, アメリカの医薬品事情についてご紹介します. まず日米の医薬品制度の違いを概説し, 次にアメリカの医薬品の流通と販売の仕組み, マネージドケアが医薬品の価格決定に関与する仕組みについて解説したいと思います.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
