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M-Review

MEDICAL TOPICS

第43回 肺の再生と発癌―ゲノム編集酵素AIDによる肺癌仮説―

Similarity between lung tissue regeneration and precancerous lesion induced by genome-editing enzyme AID

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掲載誌
THE LUNG perspectives Vol.20 No.3 91-97, 2012
著者名
喜夛村次郎 / 植村宗弘 / 木下和生
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器 / 癌
診療科目
一般外科 / 呼吸器内科 / 腫瘍内科
媒体
THE LUNG perspectives

「歴史的背景」世界的な禁煙運動の広がりによって喫煙に関連した肺癌のリスクは減少する一方で, 非喫煙者の肺癌を予防することが相対的に重要になりつつある. 非喫煙者にも発症する肺腺癌は大腸癌のadenoma-carcinoma sequenceに類似した経過をとると考えられている. すなわち, 初期病変として異型腺腫様過形成(atypical adenomatous hyperplasia;AAH)がまず形成され, 次に細気管支肺胞上皮癌(bronchioloalveolar carcinoma;BAC)となり, 肺腺癌(lung adenocarcinoma;LAC)に至ると考えられている1). すべての肺腺癌がこのような画一的な段階を経ることはないかもしれないが, 初期病変として1988年に記載されたAAHは肺癌の発生機序を考察するうえで注目されている2)3)4). 剖検肺・手術摘出肺についてAAHの有無を検討した研究ではAAHの出現は喫煙歴と相関はないが, 高齢者に多く, 癌の多重性(肺その他の臓器で複数の癌を合併すること)と相関が認められた5)6)7).
「Key words」発癌, AID, マウスモデル, AAH, 組織再生

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

THE LUNG perspectives2012年夏号(Vol.20 No.3)

肺は代謝・生理・免疫など機能面においても,疾患の原因・病態・診断・治療など臨床面においても,他に類を見ない多様性を持つ。

本誌は成長・加齢に深く関わる気管支喘息・肺気腫・感染症・呼吸不全・肺癌などの疾患を対象に,分子生物学・生理学・形態学・生化学・免疫学などの広い視野から病因・病態・治療を捉える。最新の知見と,基礎的・古典的知識の双方を踏まえた新鮮で正確な情報を提供。

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