本誌の創刊者である阿曾佳郎先生が，令和6年6月1日にご逝去されました。享年91でした。 阿曾先生は，昭和32年に東京大学を卒業され，米国留学を経て昭和52年より浜松医科大学泌尿器科の初代教授をお務めの後，昭和62年より東京大学泌尿器科教授に就任されました。その後のご活躍は正に超人的で，外科手術の向上，内視鏡手術の発展，腎移植の普及等に精力的に取り組まれ，日本Endourology・ESWL研究会（現・日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会），腎移植・血管外科研究会を設立され，英文誌International Journal of Urologyを創刊し，日本泌尿器科学会の近代化と国際化を推進するなど，学術的に大きく貢献されました。