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論文解説 Efficacy of Tadalafil Therapy and Changes in Oxidative Stress Levels in Male Patients with Lower Urinary Tract Symptoms and Overactive Bladder

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掲載誌
排尿障害プラクティス Vol.28 No.1 63-68, 2020
著者名
松尾朋博 / 宮田康好 / 酒井英樹
記事体裁
連載 / 抄録
疾患領域
腎臓 / 泌尿器
診療科目
腎臓内科 / 泌尿器科
媒体
排尿障害プラクティス

男性の下部尿路症状(lower urinary tract symptoms;LUTS)は,前立腺肥大をはじめとしたさまざまな要因によって引き起こされる。治療に関しては,自他覚所見の違いによってα₁受容体遮断薬,5α還元酵素阻害薬,抗コリン薬,β₃アドレナリン受容体遮断薬,ホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害薬などの単独,あるいはそれらを併用した薬物療法が中心的な役割を果たしている。そのなかでもPDE5阻害薬であるタダラフィルは,NO-cGMP-PDE5経路を介して膀胱,前立腺,尿道の平滑筋の弛緩などさまざまな作用機序を有し,男性LUTSの改善に寄与すると考えられている1)。
一方,最近の報告によると,骨盤内の血流不全による膀胱虚血などによって引き起こされる慢性的な酸化ストレスへの曝露は,特に過活動膀胱(overactive bladder;OAB)の原因となり得るとされ,OABをはじめとしたLUTS患者では,コントロール患者と比較して酸化ストレスのバイオマーカーである8-ヒドロキシ-2’-デオキシグアノシン(8-OHdG)が高値であることが知られている2)。また,タダラフィルが酸化ストレスの軽減に寄与することも基礎実験では報告されている3)。しかし,タダラフィルのLUTSに対する効果と酸化ストレスマーカーの変化との関係について検討した臨床研究はこれまでになかった。
そこで今回われわれは,男性LUTSのなかでも特に酸化ストレスとの関連が強いとされるOABについて,タダラフィルの効果および酸化ストレスマーカーの1つである尿中8-OHdGの治療前後における変化について検討した。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

排尿障害プラクティス2020年6月号(Vol.28 No.1)

排尿障害は臨床のあらゆる科に関係し,その病態と治療方法は多岐にわたる。本誌は QOL を尊重する医学,医療を学ぶ上で必須の項目として,各科の臨床医を主な対象に,実地に役立つよう分かりやすい編集。

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