【特集 改訂・刷新された過活動膀胱診療ガイドライン】
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- 掲載誌
- 排尿障害プラクティス Vol.23 No.2 15, 2016
- 著者名
- 本間 之夫
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 泌尿器
- 診療科目
- 一般内科 / 産婦人科 / 泌尿器科 / 老年科 / 小児科
- 媒体
- 排尿障害プラクティス
過活動膀胱(overactive bladder;OAB)は,2002年に作られた比較的新しい名称である。OABの意味は,尿意切迫感を主とする下部尿路症状があるが感染症などの明らかな疾患はない状態(症状症候群)である。端的に言えば,患者が尿意切迫感を含む症状を訴えている状態である。その一方,膀胱機能検査や画像検査などの客観的指標がなくてもよいので,診断が甘くなる(特異性に欠ける)かもしれない。そのような批判があった。しかし,患者が困るのは症状であり,症状のある状態そのものが問題なのであるから,その状態にOABという名前を与えるのは患者指向性の強い方法とも言えるだろう。提案された後には,国際的にもOABは通常の(客観的指標に基づく)診断名と同様に扱われ,わが国でもOABの病名で多くの治療が承認を得ている。言葉としても,OABはよくできている。切迫膀胱とか失禁膀胱などの直截な表現がなく,語尾が膀胱という臓器名なので,疾患名として受け入れやすい。かくて,OABは排尿機能障害の中心的な地位を占めるに至った。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
