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M-Review

【特集 求心性の神経伝達と下部尿路機能】

膀胱上皮からのATP分泌における貯蔵量作動性Ca²⁺流入とCa²⁺抑制性アデニル酸シクラーゼの役割

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掲載誌
排尿障害プラクティス Vol.20 No.1 16-23, 2012
著者名
松本-宮井和政 / 河谷正仁
記事体裁
抄録
疾患領域
泌尿器
診療科目
一般内科 / 産婦人科 / 泌尿器科 / 老年科
媒体
排尿障害プラクティス

膀胱上皮は蓄尿による伸展に応じてATPを分泌することにより, 膀胱の内臓感覚の伝達に寄与する. 小胞体からのCa2+放出は膀胱上皮からのATP分泌を駆動するが, 小胞体Ca2+の枯渇によって生じる貯蔵量作動性Ca2+流入は伸展によるATP分泌を抑制する. 貯蔵量作動性Ca2+流入はアデニル酸シクラーゼのタイプ6を特異的に抑制するが, タイプ6は膀胱上皮にも発現しており, アデニル酸シクラーゼの活性化は伸展によるATP分泌を細胞外Ca2+に依存して促進する. 以上のことから, 貯蔵量作動性Ca2+流入はアデニル酸シクラーゼタイプ6の抑制を介してATP分泌を適正な量に抑制すると考えられる.
「はじめに」 膀胱上皮は膀胱の最も内側, 尿側に位置する組織であるが, 尿に対するバリアとしてだけではなく, 膀胱伸展の内臓感覚を検出する感覚器としての役割を担うことが近年示唆されてきている1,2). 膀胱上皮にはさまざまな信号伝達物質の分泌とその受容の能力があるが, そのひとつが蓄尿などの膀胱壁伸展に応じたアデノシン三リン酸(ATP)分泌である3).
「Key Words」膀胱上皮, ATP分泌, 貯蔵量作動性Ca2+流入, アデニル酸シクラーゼ

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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