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BPHの自然史を踏まえた治療ストラテジー

加齢と前立腺肥大の発生機序

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掲載誌
排尿障害プラクティス Vol.19 No.4 7-12, 2011
著者名
杉村芳樹
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
泌尿器 / アンチエイジング
診療科目
泌尿器科 / 老年科
媒体
排尿障害プラクティス

 前立腺肥大症の主たる病態は,加齢に伴う移行領域における結節状腺腫形成と間質の線維化を中心とした組織リモデリングと考えられる.加齢に伴いアンドロゲンよりエストロゲン優位な性ホルモン環境となり,局所的炎症の頻発とともに前立腺の微小環境はダイナミックに変化する.前立腺は間質組織に富み,上皮細胞の分化・増殖・機能維持において,各種増殖因子やサイトカインを介した上皮-間質の相互作用が重要な役割をもつ.加齢に伴う前立腺微小環境の変化は,この上皮-間質相互作用の破綻を招き,活性化線維芽細胞の形成,上皮細胞の異常増殖,そして線維化を主体とした組織リモデリングを誘導する.前立腺肥大症の発生機序はいまだ解明されていないが,前立腺における間質のリモデリングの機序解明に向けた研究のさらなる進展により,前立腺間質を標的とした新たな治療戦略の展開が期待される.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

全文記事
排尿障害プラクティス2011年12月号(Vol.19 No.4)

排尿障害は臨床のあらゆる科に関係し,その病態と治療方法は多岐にわたる。本誌は QOL を尊重する医学,医療を学ぶ上で必須の項目として,各科の臨床医を主な対象に,実地に役立つよう分かりやすい編集。

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