「はじめに」冠動脈造影は1977年にスイスのAndreas GruentzigがPTCAを開発して以来,Percutaneous coronary intervention(PCI)を行う上での標準指標とされてきた。しかし,“luminogram”という性質上,動脈硬化性病変を描出するのには潜在的な限界がある。特に分岐部病変においては,側枝が本幹から派生するため,病変が側枝入口部やカリーナ近傍に存在した場合,造影のみでは誤った評価を下してしまうことがある。本総説では日常臨床で保険償還されている血管内超音波(intravascular ultrasound:IVUS),光干渉断層法(optical coherence tomography:OCT)および光干渉断層診断(Optical frequency domain imaging:OFDI)について,それらのイメージングデバイスの冠動脈分岐部病変治療における有用性について言及したい。
「KEY WORD」coronary bifurcation,intravascular ultrasound(IVUS),optical coherence tomography(OCT)
「KEY WORD」coronary bifurcation,intravascular ultrasound(IVUS),optical coherence tomography(OCT)