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心房細動を俯瞰する
各論・臨床 洞調律維持治療―抗不整脈薬とアブレーションの使い分け―
Maintenance of Sinus Rhythm in Atrial Fibrillation
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- 掲載誌
- CARDIAC PRACTICE Vol.22 No.4 53-58, 2011
- 著者名
- 富田威
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 循環器 / 脳血管障害
- 診療科目
- 循環器内科 / 心臓血管外科 / 脳神経外科 / 神経内科
- 媒体
- CARDIAC PRACTICE
はじめに
心房細動は,日常診療において治療を要する不整脈の中で,最も頻回に遭遇する不整脈である。その原因を含めた患者背景はさまざまであり,また発作性,持続性など病期も個々の症例で違い,その治療方針についても画一的に決定できず,個々の症例により主治医の判断で行っているのが現状であろう。心房細動に起因する心原性脳梗塞は,その重篤性から抗凝固療法の必要性が広く認知され,CHADS2スコアを用いたリスク階層化により,循環器専門以外の実地医家の先生にも適応判断が容易になっている。さらに,最近はワルファリンよりも脳梗塞予防効果の優位で,出血合併率が低いことが示されている直接トロンビン阻害薬が出現し,これまで以上に適応症例が拡大されていくことが期待されている。しかし,心房細動に伴う動悸や胸部不快感の自覚症状によるQOL(quality of life)低下,心房細動による心不全の増悪などは,循環器専門医であるわれわれが対処しなければならない心房細動の病状である。症状を回避するためには,洞調律維持が最も効果的なゴールであることは間違いないところではあるが,その治療戦略として薬物を選択するか,カテーテルアブレーションによる肺静脈電気的隔離術を選択するかは,循環器専門医としても悩み多いところである。本稿では,両者の使い分けを現在提示されている欧米とわが国のガイドラインをレビューし,諸先生方が心房細動に遭遇し,治療方針を決定する際の一助になればと思い解説する。
KEY WORD
心房細動,薬物治療,カテーテルアブレーション
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
