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M-Review
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栄養管理とリスクマネージメント

1.栄養管理中に遭遇するリスクとその対策―病態別リスクマネージメント― (5)高度肥満に対する栄養管理とそのリスク


掲載誌
栄養-評価と治療 Vol.27 No.2 36-38, 2010
著者名
番典子 / 白井厚治
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
代謝・内分泌 / 栄養管理
診療科目
一般内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 老年科 / 小児科
媒体
栄養-評価と治療

「SUMMARY」肥満患者の治療では食事管理による減量が主体となるが, 高度肥満患者では高血圧・糖尿病などの生活習慣病に加え, 肝機能障害, 腎機能障害, 睡眠時無呼吸症候群なども合併しているため不適切な減量から余病を招くこともある. 管理中に生じる合併症も多くやみくもにカロリー制限を行うだけでは適切な減量を行うことはできない. 治療中に起こりえるリスクとしてはカロリー制限による脱水, それによる腎機能障害, 心血管障害などがある. 栄養バランスの配分が不当な場合は脂肪異化に加え蛋白異化も進めることになる. また, 食行動を制限することで精神的ストレスが生じ不眠・抑うつ状態なども引き起こす. 個々の合併症に対して対処も必要であるが, 多方面のスタッフからなるチームを組むことで合併症の予防・早期発見・治療を行うことも重要である. 「I 高度肥満の状態とは」肥満はさまざまな合併症を引き起こし生活の質を大きく損ねる疾患であり, その予防・治療への注目が近年大きく取り上げられている. 肥満症の診断基準として体格指数(body mass index;BMI)が取り上げられるが, この数値が22前後では最も疾病率が低いとされ, 25以上は肥満, さらに30以上では高度肥満とされる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。