本文へ移動
M-Review
全文記事

癌患者における栄養ケアの実際

癌患者と食欲不振

購入する

販売サイト「MeReBo」へ


掲載誌
栄養-評価と治療 Vol.26 No.3 24-29, 2009
著者名
乾明夫
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
癌 / 栄養管理
診療科目
消化器内科 / 腫瘍内科 / 放射線科 / 消化器外科
媒体
栄養-評価と治療

「SUMMARY」 体脂肪組織からその量に応じて血中に放出されるレプチンは, 体脂肪の蓄積状況を脳内に伝える求心性シグナルとして作用し, 視床下部に存在する食欲調節物質を介して, 体重(体脂肪量)を一定に保持している. 癌性悪液質では, 癌もしくは担癌生体から放出されるサイトカインによる過剰なレプチン様シグナルが, 食欲抑制ペプチド系を活性化させ, 持続的な食欲不振, 基礎代謝量の亢進, 体重減少を引き起こす. したがって, 癌性悪液質の治療は食欲促進ペプチド系を活性化させ, 飢えに対する応答を回復させることにあり, QOLのみならず予後の改善に有用である. 「I はじめに」 痩せを主徴とする悪液質は, 癌をはじめ, 後天性免疫不全症候群, リウマチ, 慢性肺疾患, 心不全, 炎症性腸疾患など, 多くの基礎疾患に合併して認められる病態である1)-8). 癌という病名を告知され, 治療のために懸命に食べようと努力するにもかかわらず, 食べることができないのが悪液質である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介