エネルギー代謝と遺伝子発現調節
第1回 エネルギー代謝と転写調節
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- 掲載誌
- The Lipid Vol.25 No.4 84-87, 2014
- 著者名
- 深水昭吉
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 血液 / 神経疾患 / 癌
- 診療科目
- 脳神経外科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 血液内科 / 腫瘍内科
- 媒体
- The Lipid
「はじめに」分子修飾は,細胞の作用機序に重要であることはよく理解されている.例えば,脂質,アミン等のアミノ酸誘導体,核酸や蛋白質に多様な修飾基が付加されることで分子機能が制御されている.それら修飾基の中でも,リン酸化,アセチル化,メチル化などに必要な修飾基は,解糖系やTCA回路・電子伝達系(リン酸基供与体・ATPやアセチル基供与体・アセチルCoA)などのエネルギー代謝系や,メチオニン回路(メチル基供与体・SAM:S-adenosyl-L-methionine)で産生される代謝産物から供給されている.エピゲノムは,DNAとヒストンが受ける修飾の全体像を表す言葉であり,DNA配列であるゲノムと並ぶ,重要な第2の遺伝情報である.DNAはメチル化を受けるが,ヒストンはメチル化に加え,リン酸化,ユビキチン化やアセチル化修飾される.これらの修飾は特異的な酵素によって触媒(writing)され,クロマチン構造を変化させることで転写が活性化/不活性化される.この転写制御には,アダプター分子によって修飾状態が読み取られる(reading)ことや,脱修飾(erasing)反応によって可逆的に制御される.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
