【特集 褐色脂肪細胞】
Ⅲ.ヒト褐色脂肪組織とエネルギー代謝 褐色脂肪関連遺伝子の多型とエネルギー代謝
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- 掲載誌
- The Lipid Vol.25 No.1 64-73, 2014
- 著者名
- 永井成美 / 坂根直樹
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 小児疾患
- 診療科目
- 糖尿病・代謝・内分泌科 / 小児科
- 媒体
- The Lipid
[Summary] ヒト褐色脂肪関連遺伝子の多型では, 褐色脂肪細胞膜上にあり交感神経終末から分泌されるノルアドレナリンと結合するβ3-アドレナリン受容体(ADRB3)の遺伝子多型(Trp64Arg)や, 褐色脂肪に特異的に発現し熱産生を担う脱共役蛋白質, UCP1の遺伝子多型(-3826A/G)が知られており, どちらも西欧人と比較して日本人のアレル頻度が高い. ADRBやUCP1遺伝子のプロモーター領域に多型を有する動物では, 遺伝子の転写活性や発現量の低下により褐色脂肪の熱産生機能が低下する. ヒトにおいても, ADRB3遺伝子多型と成人肥満女性の安静時エネルギー代謝低下の関連, UCP1遺伝子多型と若年成人女性の安静時エネルギー代謝低下や小児の食事・寒冷誘発性熱産生減弱との関連が示唆されている. 今後は多様な年代・体格の被験者における追試が必要であるが, 少なくとも小児から若年成人においては, 褐色脂肪関連遺伝子の多型が熱産生機能に影響を及ぼしている可能性が考えられる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
