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M-Review

巻頭言

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掲載誌
The Lipid Vol.23 No.4 1, 2012
著者名
永井 良三
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
一般内科 / 循環器内科 / 腎臓内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 老年科
媒体
The Lipid

世界経済が混乱する中で, わが国もいまだにバブル崩壊後の不況から抜け出せない. 失われた10年といわれるが, すでに20年が経過した. 2011年の国民所得は, ピークだった1997年の88%にまで低下した. その影響は科学技術政策にも及び, 科学技術イノベーションが叫ばれるようになった. 多くの公的資金を用いて研究をする以上, 研究者は何らかの社会的責任を負っている. しかし実用化研究はイノベーションに結びつく確率が低く, そればかりを追っていると基礎研究がおろそかになる. アカデミアで生きる研究者にとって, 基礎研究の実績なしにキャリアを作ることは難しい. 一方, 研究者は, 限定された実験系におけるメカニズム研究が, ゴールのない幻想を追及しているという印象を社会に与えないように注意しなければならない. 情報爆発時代に入った今日, データを得るのみで満足せずに, 科学的な物語の新たな切り口を提示することが重要である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

The Lipid2012年10月号(Vol.23 No.4)

近年の脂質代謝の研究は医学,工学,薬学,農学などあらゆる分野で,基礎的な研究にとどまらず応用の分野においても急速な進歩を遂げてきており,それらが病気の診断・治療に直接,間接に貢献してきたといえる。このような進展著しい脂質の研究の現況を,さまざまな視点から捉え,詳細な解説を加える専門誌。

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【特集 リポ蛋白受容体―正常細胞と病的細胞における役割―】

症例検討 脂質代謝異常症への多角的アプローチ