全文記事
糖尿病と感染症
Ⅱ 感染症と1型糖尿病 劇症1型糖尿病とウイルス感染
購入する
販売サイト「MeReBo」へ
- 掲載誌
- Diabetes Frontier Vol.21 No.3 307-313, 2010
- 著者名
- 会田薫 / 西田頼子 / 田中昌一郎 / 丸山 太郎 / 島田朗 / 小林哲郎
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 糖尿病 / 感染症
- 診療科目
- 一般内科 / 消化器内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 老年科 / 小児科
- 媒体
- Diabetes Frontier
「I. 劇症1型糖尿病とは」劇症1型糖尿病は高血糖やケトアシドーシスが突然に発症し, きわめて短時間で重篤化する1型糖尿病のサブタイプの1つであり, 発熱, 腹痛, 頭痛といった感冒様症状が先行することが多い1)-5). 多くの場合, その臨床病態はきわめて急速に進行するため, ときとして昏睡や生命的に危険な状態に陥るまで気づかれないことがある4)5). 日本糖尿病学会劇症1型調査研究委員会から診断基準が策定されている(表1)6). 劇症1型糖尿病の内因性インスリン分泌能は発症直後から廃絶状態にあり, 糖尿病性細小血管障害が短期間で生じることが知られている7)8). この劇症1型糖尿病におけるβ細胞破壊はきわめて短期間にほとんどすべての膵β細胞が消失する点が特徴である. その病因は明らかでないが, 発症に先行して感冒様症状が高頻度に認められることから, 特定の遺伝因子を背景として, ウイルス感染やそれに伴う免疫反応が劇症1型糖尿病におけるβ細胞破壊に関連していることが考えられる5)9)10).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
