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糖尿病と感染症
Ⅰ 糖尿病と易感染性 糖尿病と易感染性の機序(総論)
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- 掲載誌
- Diabetes Frontier Vol.21 No.3 284-287, 2010
- 著者名
- 川上和義
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 糖尿病 / 感染症
- 診療科目
- 一般内科 / 呼吸器内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 老年科 / 小児科
- 媒体
- Diabetes Frontier
「はじめに」糖尿病では, 長期にわたる高血糖状態により微小血管障害をきたすことでさまざまな合併症が引き起こされる. 主なものとして腎症, 網膜症, 神経障害がよく知られているが, 易感染性も重要な合併症の1つである. 糖尿病患者では, 感染症の罹患率が高く, ひとたび罹患すると重症化・難治化しやすい. 呼吸器感染症では, インフルエンザは二次性肺炎を合併し重篤化しやすく, 肺炎球菌性肺炎の罹患頻度が高く, 菌血症や髄膜炎のような侵襲性感染症を起こしやすい1). 結核も健常人と比較すると約5倍罹患しやすいとの報告もみられる2). さらに, 糖尿病は慢性肺アスペルギルス症や続発性肺クリプトコックス症のような真菌による日和見感染症のリスクファクターにもなっている3). このような易感染性の原因は, 高血糖や微小循環障害などによる感染防御能(免疫能)の低下によると考えられている. 本稿では, 糖尿病における免疫能低下および易感染性のメカニズムを, これまでに明らかにされている知見について概説する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
