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総説
フルクトースをめぐって
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- 掲載誌
- Diabetes Frontier Vol.21 No.1 15-23, 2010
- 著者名
- 山内俊一
- 記事体裁
- その他 / 全文記事
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 糖尿病
- 診療科目
- 一般内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 老年科 / 小児科
- 媒体
- Diabetes Frontier
「はじめに」フルクトースは別名の果糖が示す通り, 果物に豊富に含まれる糖で, また, グルコースと1対1結合のもとに砂糖(スクロース)を構成する. いずれも甘味をもたらす代表的な物質である. 従来, フルクトースとグルコースの違いにはあまり目は向けられなかったが, 両者の化学構造や代謝動態は大きく異なる. われわれの舌は両者の味覚の違いを判別できる. グルコースと異なりフルクトースにはインスリン分泌促進力はない. また, 代謝にはインスリンを必要としない, など糖尿病や代謝疾患を考える上でも重要な差違がある. フルクトースがあまり注目されなかった理由として, グルコースと事実上同一視されたことや, 血中濃度がグルコースの約1/300に留まるため, 存在自体が軽視されてきたことなどが挙げられる. しかし今日, 砂糖摂取量の激増とともに, 特にその負の部分に光が当たり始めた. 米国ではこの2~3年, 果物や清涼飲料水を通じてのフルクトースの過剰摂取問題について, 有力な雑誌に多数の論文が掲載され大論争を呼んでいる1)-3).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
