基礎講座 糖尿病関連細胞小器官(organella)の基礎知識
ミトコンドリア:ミトコンドリアと糖尿病
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- 掲載誌
- Diabetes Frontier Vol.20 No.3 343-348, 2009
- 著者名
- 西川 武志 / 山城武司 / 久木留 大介 / 荒木 栄一
- 記事体裁
- 連載 / 全文記事
- 疾患領域
- 糖尿病
- 診療科目
- 一般内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 老年科 / 小児科
- 媒体
- Diabetes Frontier
「はじめに」 ミトコンドリアは, ほとんどすべての真核生物の細胞に含まれる1μm程度の細胞内小器官である. そのDNA(mtDNA)はヒトでは16,569塩基対あり, 1細胞内に数千コピー存在しており, 非メンデル型の母系遺伝をしている. ミトコンドリアの主要な機能は脂肪酸のβ酸化や, 電子伝達系による酸化的リン酸化によるエネルギー生産である. 一方, ミトコンドリアは細胞を傷害する活性酸素を産生することやシトクロムCなどのアポトーシス制御分子をもち, 細胞死の発現に密接に関与していることも知られている. ミトコンドリア機能は多様であり, ミトコンドリア機能の異常はミトコンドリア病をはじめとした多くの疾患と関連することが報告されている. 本稿では糖尿病におけるミトコンドリアの意義について, ミトコンドリア糖尿病の病態と糖尿病合併症とミトコンドリア由来活性酸素の関連について概説する. 「I ミトコンドリア電子伝達系」 ミトコンドリアの機能と糖尿病の病態との関係において, 最も重要なミトコンドリアの機能の1つが電子伝達系による酸化的リン酸化である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
